タイで働く・移住をするにはビザの取得が必要となります。
この記事では働くために必要なビザと、取得の流れについて解説します。
■目次
■ビザの種類
タイで働くためには、「就労ビザ」の取得が必要となります。
ビザにもいくつか種類がありますが、就労が可能なビザは以下の3種類です。
ビザの種類 | 対象者 | 有効期限 | 延長可否 | 申請手数料 |
---|---|---|---|---|
ノンイミグラントB (Non-B) | 外国人就労者 | シングル:3か月 マルチプル:1年間 |
可 | シングル:11,000 円 マルチプル:26,000 円 |
ノンイミグラントO (Non-O) | タイに居住するタイ国籍の家族と滞在する外国人 | 3か月 | 可 | シングル:11,000 円 |
スマートビザ | 政府が定めた重要産業で就労・起業・投資をする外国人及びその配偶者・子ども | 6か月 ~ 4年間 | 可(最大4年間) | 52,000 ~ 208,000 円 |
ノンイミグラントBビザ、ノンイミグラントOビザは3か月以内に延長手続きを行うことで1年間有効のビザを取得することができます。
■ビザにおけるシングルとマルチプルの違い
比較項目 | シングルエントリー(Single Entry) | マルチプルエントリー(Multiple Entry) |
---|---|---|
入国回数 | 1回のみ | 複数回入国可能 |
有効期間 | 90日(3か月) | 1年間(ただし一度の滞在は90日以内) |
再入国 | 一度出国すると無効(再入国許可が必要) | 出入り自由(期間内であれば何度でも) |
費用の目安(日本円) | 約11,000円 | 約26,000円 |
対象者 | 短期就労予定者、初めて申請する人など | 年間を通して出張・滞在が多い人 |
利用シーン | 一時的なプロジェクトや契約 | 継続的なビジネス活動や長期駐在前提 |
■ビザの申請方法
2025年1月1日よりビザの申請から受領までをオンライン上で行うe-Visaの運用が始まりました。
必要書類を公式ウェブサイトへアップロードし、支払い完了後に審査を開始します。
発給後はメールで確認書が送られるため、それを印刷し、航空会社やタイ入国管理局へ入国の際に提示します。
審査開始後に必要書類の依頼や、対面面接が必要となる場合は、ウェブサイト内のアカウントで通知もしくは大使館よりメールが送られます。
十分に余裕をもって申請するようにしましょう。
■e-Visa申請時の必要書類
1. パスポートまたは渡航書面のバイオデータページ
2. 過去6か月以内に撮影した写真
3. 現在の滞在場所を示す書類
(日本国籍の場合は現住所記載のマイナンバーカードもしくは運転免許証)
4. 財務証明:30,000バーツ以上の金額
(申請者名義の英文残高証明書もしくは現在の雇用主である日本の会社の推薦状(Recommendation Letter))
5. WP32(労働省の承認書)または非移民Bビザ更新の場合の労働許可証
(日本人はWP32の提出義務が免除されるため、タイの会社からのInvitation Letterとタイ商務省発行のタイ語のタイ会社登記簿謄本(発行から6か月以内のもの))
※タイ国投資委員会(Board of Investment、BOI)が投資奨励措置を認可した企業で就労する場合は必要書類が異なる可能性があります。
■ビザ取得までの所要期間
ビザの発給は最大15日営業日以内(土日+タイ及び日本の祝日を除く)とされています。
■リエントリーパーミット(再入国許可)について
シングルのビザは手続き無しで出国した場合に失効されるようになっています。
そのため出国の際は、リエントリーパーミット(再入国許可)の取得を忘れないように注意する必要があります。
種類 | 説明 | 有効期限 | 主な対象者・特徴 |
---|---|---|---|
シングル・リエントリー | 1回だけ再入国可能 | 最長1年以内(ビザの有効期限まで) | タイを一時出国し再入国予定の外国人 |
マルチプル・リエントリー | 複数回の再入国が可能 | 通常6ヶ月~1年(ビザの種類により異なる) | 長期間にわたりタイに出入国を繰り返す人 |
オートマティック・リエントリー (AR) | 一部の外国人向けに自動で再入国許可が与えられる(特定条件) | 条件により異なる | 特定の在留資格やビザ保持者 |
■ワークパーミット(労働許可証)について
外国人がタイで働くには、ビザの他にワークパーミット(労働許可証)が必要となります。
就労ビザを取得し入国後は、就労先の法人が労働局に申請をします。
別の会社で働く場合は再度ワークパーミットを取得する必要があるため、就労先の会社を退職する場合は、会社から返納証明証をもらうことを推奨します。
■まとめ
タイで働くには就労ビザの他にワークパーミットが必要です。
入社先の会社からサポートを受けることもできますが、大切なことなので自分でもビザ・ワークパーミットについて理解をすることが大切です。
この記事で解説した内容は、予期無く不定期で変更されることがあります。
あくまで参考として準備を進めていただけると幸いです。
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